リカバリーフォージャパン <Recovery For Japan>

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◎4月9日~10日

4月9日(月)  10:00~13:00 河南・O仮設団地にて活動

RFJチーム編成
  心理士① 整体師① 保育① ケアワーカー④ ボランティア④

提供したサービス
  こころのケア(Psycho Education) 整体 保育 リラクゼーション 音楽映像療法
  郷土料理の提供(蟹汁 80食)

参加人数  約20名

「夫を津波で亡くした。東京の息子の家で世話になっていたが『やはりお父さんとの思い出の場所に帰りたい』と子どもたちに言ったら大反対された。『あんな、何もなくなった所に帰りたいなんて、どうかしているよ』と呆れられた。子どもたちには私の気持ちをわかってもらえない。結局私は、仮設住宅でもいいから、一人で暮らすほうを選んだのだが、最近は気分が沈んでしまって欝っぽい」(60代女性)

<保育・I の報告>
「発達障害の男の子が、臨床心理士に『高い・高い』をしてもらって喜んでいました。片づけを終えてRFJが撤退する際に、RFJスタッフと離れるのを嫌がって、男の子は泣いていました。その姿を見たお母さんは「そんな姿を見るのは珍しい」と言っていました。お母さんも、息子の笑顔を見ることが出来てよかったと言って下さいました」

<心理士・Tの報告>
上記・上段のケースは、息子の家族と折り合いが悪く、結局は被災地に戻ってきてしまったものと思われます。仮設団地の他の人に知り合いが少ないようで孤立が心配されるケースと思われたので、JENスタッフに報告し対応を依頼しました。ご本人には、集会室で集まりがあるときには、必ず顔を出して下さいと伝えました。
 上記・下段のケースは、言語障害を持つ発達障害の4歳の男の子でした。忙しいのか、父親と接する時間が少ないものと思われます。自動車が好きで、抱っこして駐車場を散歩してあげるだけで大喜びでした。男の子のお母さんに、震災以来の子育ての苦労をねぎらうと、涙ぐんでいらっしゃいました。

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4月9日(月)  14:30~17:00 河南・O仮設団地にて活動

RFJチーム編成
  心理士① 整体師① 保育① ケアワーカー④ ボランティア④

提供したサービス
  こころのケア(Psycho Education) 整体 保育 リラクゼーション 音楽映像療法
  郷土料理の提供(蟹汁 80食)

参加人数  約30名

<保育・I の報告>
渡波地区で震災直後に炊き出しをやっていたときに、通ってくれていたお母さんたちに再会できました。渡波地区から離れてしまい、もう会えないかな?と思っていたので、再会はとても嬉しかったです。お母さんたちに「人の繋がりって不思議なものですね・・・またこうやってお話できるのが嬉しいです」と言って頂いたことが強く印象として残っています。

<心理士・Tの報告>
RFJの石巻事務所は、渡波小学校の隣にあります。渡波小学校が避難所だったとき、何度も暴動のような騒ぎが起きたり、深刻なアルコール問題もあったりして、支援がたいへんでした。渡波小学校の避難所に、最後の最後まで残った数十人の単身者・高齢者が、O地区の仮設住宅に移った、と聞いて以来、久しくたちますが、こうして再会できたのは私も嬉しかったです。しかし一方で、そういう事情を抱えた人たちが集められた仮設団地であるならば、今後はアルコール依存症の問題が深刻になっていくだろうことが予想されます。

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4月10日(火)  10:00~13:00 河南・K団地仮設住宅にて活動

RFJチーム編成
  心理士① 整体師① 保育① ケアワーカー④ ボランティア④

提供したサービス
  こころのケア(Psycho Education) 整体 リラクゼーション 音楽映像療法
  郷土料理の提供(蟹汁 50食)

参加人数  5名

<保育・I の報告>
私たちが到着する前から、集会室の椅子に座り、すこし涙ぐんだような様子で待っていた高齢の女性(80代)がいました。「今日、この日が来るのをずっと楽しみにしていた」とおっしゃっていました。同じ仮設には、ご家族と同居していらっしゃるが、日中はほとんど会話もなく孤独な環境にいるそうです。「津波と地震があったおかげで、あなたたちに出会えてよかった」とおっしゃって下さいました。普段は安定剤を飲まないと眠れないそうですが、タッピングを施術した後は「すごく気持ちよかった、今日は安定剤無しで眠れそう」と言って下さいました。

<心理士・Tの報告>
住民のコミュニティが形成されておらず、懸念が残る仮設団地であるという印象を受けました。昼間は働きに出ている人が多いというJENスタッフの説明を受けましたが、それだけではないように感じました。カニ汁を提供するときに、70代くらいの男性が集会室をのぞきに来たのですが、扉を開けて中を見るなり「なんだ!駄目だ、駄目だ!」と、吐き捨てるように言って帰ろうとされました。「カニ汁、いかがですか?」と声をかけると、「あんな娘っ子ばかりのところに居られるか!」と言って帰ってしまいました。酒の匂いがしていました。昼から酒を飲んでいる単身の高齢者男性がいるんだな、と思いました。その後、余ったカニ汁を、在宅している仮設住宅を一軒一軒訪問し、空いているお鍋をお借りして配ったのですが、その男性には出会えませんでした。おそらく、声をかけても居留守を使われた住居のなかの一人だったのではないかと思います。集会室に一人でも多くの人が集まるようになり、住民の相互扶助のなかに男性が入れる日が早く来るように、我々RFJもJENさんの活動のお手伝いができたら、と思います。

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4月10日(火)  14:30~17:00 河南・M仮設団地にて活動

RFJチーム編成
  心理士① 整体師① 保育① ケアワーカー④ ボランティア④

提供したサービス
  こころのケア(Psycho Education) 整体 保育 リラクゼーション 
  郷土料理の提供(蟹汁 80食)

参加人数  約10名

「震災で親戚縁者が18人亡くなった。震災後、しばらくショックで口がきけなかったが、避難所に移り、訪問したボランティアと一緒に、折り紙などの手作業をして正気を保っていた。最初の1ヶ月は生き残ったのが自分だけだと思っていた。この仮設に移ってからは、皆が気にかけてくれるので、とても楽になった。浜育ちだから、カニ汁は大好物。一年ぶりに美味しいカニ汁を食べて心から温まった」(N.Yさん 70代女性)

この女性は顕著なPTSD症状を見せていました(1年以上たった今も激しく涙を流しながら話す、話しているうちに見当識<上下や右左などの感覚>を失う、被災したM地区での話をするうちに匂いや音などの記憶を鋭敏に想起して繰り返し話す、など)。現在は仮設の温かい人間関係に囲まれて落ち着いており、このまま自然治癒へと導かれていくことを祈りたいですが、場合によっては抑うつ症状や、身体化症状(消化器系の機能不全、手足や頭などの神経痛)などを訴える可能性があるので注意を要します。JENスタッフと連携し、RFJは今後も定期的な訪問を繰り返してこの女性のケアをする必要を確認しました。

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  1. 2012/04/09(月) 13:53:10|
  2. 活動報告
  3. | トラックバック:0

◎4月2日~3日

4月2日(月)  10:00~13:00 河北・O仮設団地にて活動

RFJチーム編成
  心理士① 整体師① ケアワーカー④ ボランティア③

提供したサービス
  こころのケア(Psycho Education) 整体 リラクゼーション 音楽映像療法
  郷土料理の提供(スクモガニの蟹汁 50食)

参加人数  約20名

<ケアワーカー・Gの報告>
被災体験を明るい表情で話せることが出来る人が多くなってきているように感じました。JENがサポートしている仮設集会室でのコミュニティ支援の効果で、人との繋がりを少しずつ取り戻すことができて、震災で受けた重い心の傷を、過去の出来事として乗り越えようとしている姿が感じられました。

「集会所で、みんなと会話をしながら暖かい食べ物を食べるのが、本当に楽しみになっています。仮設住宅の部屋にいて、一人で家事などをやっていると、普段の生活を続けていくことだけでも気分が滅入ってしまったりします。こういう形で、いろんな人と美味しいものをいただきながら集まれるのは嬉しいです」(50代女性)
「震災当時、津波から逃げるために車で高台を目指していたが、津波に捕まってしまい、車のドアから逃げようとした。しかし、ドアが水圧で開かず、窓から車上に逃れた。車ごと津波に流されたが、住宅の2階部分のベランダに運良く引っかかり、その家の人に助けられ生き延びることができた。仮設に移ってから、少しずつ生活感覚を取り戻してきたけれど、ふと気付くと、『もしここでまた何かあったら、どうやって逃げようか』ということを考えている。染みついてしまった恐怖体験は、なかなか取れない」(50代男性)

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4月2日(月)  14:30~17:00  河北・S仮設団地にて活動

RFJチーム編成
  心理士① 整体師① ケアワーカー④ ボランティア③

提供したサービス
  こころのケア(Psycho Education) 整体 リラクゼーション 音楽映像療法
  保育 郷土料理の提供(スクモガニの蟹汁 50食)

参加人数  約20名

<保育・I の報告>
津波による70名以上の犠牲者を出したO小学校に通っていた7歳の女の子が、お母さんとおばあちゃんと3人でコミュニティスペースに来ていました。一見、明るく普通に見えるが一人になると不安が強そうでした。お母さんがトイレに立っただけでも「お母さんどこに行ったの?」とおばあちゃんに尋ねたり、母子分離に対する強い不安を見せていました。RFJスタッフと遊びながらも常にお母さんが近くにいるかをキョロキョロしながら確認していました。
<心理士・Tの報告>
前回3月19日に訪問した女性からの報告がありました。「夫は社会福祉協議会の債務相談に相談し、債務返済の悩みに見通しが立ったらしく、鬱っぽい状態が改善しました。私のストレスも、かなり軽減しました。前回、悩みを聞いて下さってありがとうございました」と明るい表情で話して下さいました。

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4月3日(火)  10:00~13:00 河南・S仮設団地にて活動

RFJチーム編成
  心理士① 整体師① ケアワーカー④ ボランティア③

提供したサービス
  こころのケア(Psycho Education) 整体 リラクゼーション 保育
  郷土料理の提供(スクモガニの蟹汁 50食)

<ケアワーカー・Gの報告>
以前に訪問した時よりコミュニティスペースに人が集まるようになっていました。『仮設住宅の居住者の連絡網を作った方がいいんじゃないか?』など住民同士が積極的にコミュニティを作っていこうとする姿を見ることができました。仮設住宅の住民に、隣近所に住む人の心配をしたりするだけの心の余裕が出来てきているように感じました。

<心理士・Tの報告>
5人のお子さんがいるというお母さん(40代)が、子どもたちの心の状態を心配していました。強い余震が来ると、夜中にはね起きて、泣き叫んでしまう子もいるそうです。被災直後は石巻の日赤で「急性ストレス性障害」の診断を受け、投薬もされたのですが、3ヶ月後に「もう大丈夫でしょう」と診療を打ち切られてしまったそうです。「心的外傷後ストレス性障害(PTSD)の慢性化は、被災後6カ月~1年たっても症状が取れない場合には心配ですが、慢性化してしまう人の割合は、被災者全体の3%に過ぎないと言われています。お子さんの場合は『もう安心していいんだよ』という余裕のある対応を周囲の大人が心がけてあげることで寛解していく場合がほとんどです。窮屈な仮設住宅の生活で、子どもがストレスを訴えると、大人はつい「我慢しなさい!」とやってしまいがちですが、なんとかそこを大人のほうが我慢して、子どもの不安な気持ちをくみ取ってあげて下さい。不安を表現して泣けるというのは、むしろ、その子にとっては良い兆候なので、あと何カ月も続く症状ではないことを信じて、根気強く接してあげて下さい」と説明しました。お母さんは安心したような表情をされていました。

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※午後は、中屋敷「なかやし喫茶」で活動する予定でしたが、記録的な暴風雨が北上していたため、キャンセルさせて頂き、帰京しました。

  1. 2012/04/02(月) 13:49:46|
  2. 活動報告
  3. | トラックバック:0

◎3月19日~20日、25日


3月19日(月)  10:00~13:00 河北・S仮設団地にて活動

RFJチーム編成
  心理士① 整体師① ケアワーカー⑤ 保育① ヨガ・インストラクター①
  ボランティア①

提供したサービス
  こころのケア(Psycho Education) 整体 リラクゼーション 音楽映像療法
  保育 郷土料理の提供(豚汁 50食)

参加人数  約20名

「夫が欝っぽい。『俺が死ねばいいんだろう』などと、気になることばかり言う。ローンの返済が悩みの種。私もつい、感情的になってしまう。私も調子が悪い。人が自分の噂をしているような気がして気になる。夫は、飲酒量も増えてきている」(60代女性)

聴取したケアワーカーからの報告を受けて、心理士Tが対応しました。社会福祉協議会が主催している債務相談をご主人に受けてもらうよう提案し、女性本人の悩みについては精神療法的な対話で解決構築に導きました(今までやれてきていることへの気づきの強化、ご主人の話を聞くときの聞き方・言葉かけの仕方についての心理教育Psycho Educationなど)。次回の訪問時に、その後の変化について報告してもらうよう約束し、JENスタッフにその経緯を報告しました。郷土料理の提供は、前回の「鱈のお吸い物」のあとに参加者の皆さまに食べたい料理について聞いたところ「温かい豚汁が食べたい」という意見が複数あったため、豚汁にチャレンジしました。豚骨と玉ねぎを7時間煮込んだスープで、宮城県産の豚肉と有機野菜を食材にした、手の込んだ豚汁で、皆さまの大好評を頂きました。上記のような心配なケースもありましたが、全体的には非常に和やかなムードで皆さまの会話が弾んでいる印象を受けました。(心理士T)



3月19日(月)  14:30~17:00 河北・O仮設団地にて活動

RFJチーム編成
  心理士① 整体師① ケアワーカー⑤ 保育① ヨガ・インストラクター①
  ボランティア①

提供したサービス
  こころのケア(Psycho Education) 整体 リラクゼーション 音楽映像療法
  保育 郷土料理の提供(豚汁 50食)

参加人数  23名

「寝ている時に、また何かあるんじゃないかと、今でもパジャマの上にジャンパーを着て寝ている」(60代後半の女性)
「小学生の女の子と幼稚園の男の子の孫が2人いて、津波で小学生の方の女の子の孫を亡くした。生き残った幼稚園の男の子と娘夫婦と仮設住宅で一緒に暮らしているが、近々、埼玉県の方に娘夫婦とお孫さんは引っ越すことが決まった。生き残った男の子の方は姉が亡くなったことは理解しているが、その話題には一切触れず、引越し自体も泣いて嫌がっている。そんな孫の姿を見ていると辛くなる」(60代女性)

聴取したケアワーカーからの報告を受けて、心理士が対応(仮設住宅は安全な場所であるという意識の強化、恐怖体験を生き延びた強さへの自覚してもらう対話など)しました。お孫さんについての相談では、引っ越し先で必ず、お孫さんの心のケアをしてくれる自治体や支援団体の窓口を探すよう娘さんに伝えてくれるように提案し、「引っ越し先ではおそらくご両親は余裕がないだろうから、折に触れて、お孫さんに対して電話でもいいので声かけをしてあげて欲しい。だれか気にかけてくれる大人がいるだけでもお孫さんの心理的発達にプラスに作用するから」ということを説明しました。そのお孫さんが一緒に集会室に来ていたので、お孫さんに対しては保育スタッフが対応しました。(心理士T)

※写真撮影を担当している心理士が対応に忙しく、19日の活動に関しては写真の添付ができませんでした。


3月20日(火)  10:00~13:00 鹿妻「HANA荘」にて活動

提供したサービス
  ヨガ・セラピー 整体 リラクゼーション 音楽映像療法 保育 
軽食の提供(ボンゴレ・スープ・スパゲッティ 150食)

参加人数  ヨガ・セラピー参加者 7名  ボンゴレ・スパゲッティは完売

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※ヨガ・セラピーは、久しぶりの開催でした。少なめの参加者でしたが、とても和気あいあいとした雰囲気でした!

3月20日(火) 14:30~17:00 コミュニティ・カフェ「なかやし喫茶」にて活動

提供したサービス
  こころのケア(Psycho Education) 整体 リラクゼーション 音楽映像療法
保育(プレイ・セラピー) 軽食の提供(ボンゴレ・スープ・スパゲッティ 150食)

参加人数  プレイ・セラピーに参加した子ども 10名
      ボンゴレ・スープ・スパゲッティは完売しました

小学生の男の子たちに、粘土で遊んでいる最中に、乱暴な行動(集中力がない・乱雑な言動)が目につきました。家庭や学校での不適応な状態が懸念されます(保育・I)

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3月25日(日) 10:00~13:00  コミュニティ・カフェ「HANA荘」にて活動

ボランティア団体「One Step」さんと、子どもたち向けのお菓子イベント「お菓子なお店屋さん」を実施しました。子どもたち20人以上の参加で、大変な盛り上がりでした。
RFJは、特製チキンカレー200食を提供させて頂き、「One Step」さんのイベントに集まった子どもたちの中にPTSD症状を見せている子がいないかウオッチしました。
 2月に行ったイベントの第2弾で行ったものですが、やはり子どもたちの中には、乱暴なふるまいの子ども、打ち解けられない子どもの様子が数人、観察されました。子どもたちだけが対象のイベントであるため、親御さんとの生活状況などについては聴取できませんでしたが、回数を重ねるごとに情報を集めて、心理的介入へとつなげていくことが今後の目標と考えています。(心理士T)

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<3月の活動を振り返って>
 仮設住宅での「こころのケア」に、郷土料理の提供を加えてみましたが、これは予想を超えた効果があるように感じました。
PTSDを始めとする「心の問題」について、外部からやってきた人間が話を聞いて対処する「心理的介入」には困難を要する場合が多いのですが、参加して下さる方々が、その場所を「安全な場所」と認識してくれているかどうかが、その成果には大きく作用します。S団地や、O団地で実現しているモデルは、参加者たち自身がそこを「安全な場所」と感じて集まってくれているために、非常によい結果を生み出すことができていると思います。
印象的であったのは、郷土料理を囲みながら、参加して下さっている方々が、まだ昨日のことのように震災体験を語り合っている、ということです。恐ろしかった被災体験を、何度も繰り返し語ることによって、被災者は記憶の中にその経験を統合していきます。PTSDを精神療法的に治療する場合、これは治療的な密室の中で、治療者との共同作業で行うのが常ですが、安全な環境の中で被災者たちが「自助グループ」的な集団を構成してそれを行えた場合には、密室の中で行う場合とは比較にもならないくらいに治療効果が高まります。石巻最大の津波被害を受けた河北・O地区の仮設住宅居住者の方々に、自殺・事故がこれまで起きずに済んでいる背景には、JENとRFJが集会室での活動に成果を上げていることが、大きく寄与しているであろうと推察されます。
 コミュニティ・カフェでは試験的に、お菓子を使った子どもたちへのプレイ・セラピーを2月・3月に2回、実施させて頂きましたが、子どもたちの動員数をみますと、これも今後の成果が大きく期待できるものではないかと推察されます。前項でも触れましたが、安全な場所づくりを基本条件として、仮設住宅やコミュニティ・スペースでの老人や子どもたちのケアを重ねながら、情報を収集して各家庭へのアウト・リーチ(訪問)活動にまで広げていけたら、最も理想的な「こころのケア」を展開していけるであろうと考えています。(心理士T)


  1. 2012/03/20(火) 13:47:17|
  2. 活動報告
  3. | トラックバック:0

◎3月5日~6日

3月5日(月)  10:00~13:00 河北・S仮設団地にて活動

RFJチーム編成
  心理士② 整体師① ケアワーカー⑥ ボランティア②

提供したサービス
  こころのケア(Psycho Education) 整体 リラクゼーション 音楽映像療法
  郷土料理の提供(鱈のお吸い物 50食)

参加人数  約20名

「RFJが定期的に訪問してくれることを本当に楽しみにしている。相変わらず夜中に起きてしまうとそのあと眠れなくなってしまうがRFJさんが来てくれた後は昼寝が出来るんだ」(80代男性・元校長先生)
この男性は、前回した訪問した際に元気がなく欝っぽい症状を訴えていましたが、今回、訪問した際は元気を取り戻していました。定期的に訪問する必要性を強く感じました。
(心理士・T)
「音楽映像療法を受けて、行ったことのない場所の綺麗な景色をみていると、心が癒されるような感じがする。綺麗な景色なんて久しぶりに見た」(50代女性)

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3月5日(月)  14:30~17:00 河北・O仮設団地にて活動

RFJチーム編成
  心理士② 整体師① ケアワーカー⑥ ボランティア②

提供したサービス
  こころのケア(Psycho Education) 整体 リラクゼーション 音楽映像療法
  郷土料理の提供(鱈のお吸い物 50食)

参加人数  約20名

「鱈のお吸い物が美味しかった。灰汁(あく)がよく取れていて、味噌ではなく薄い醤油仕立てなので、鱈の味が引き立って良かった。魚については、みんな舌が肥えているから、まずい物を出されても嫌がって食べないけれど、ドンコとか鱈みたいな、震災前には日常的に食べていた素材の料理を出してもらえると、本当にうれしい。体も心も温まって、みんなの話がとても弾みます」(70代女性・下の右側の写真・中央)
この女性は、RFJに郷土料理をレクチャーしてくれている料理のベテランです。ときどき仕込みも手伝ってくれます。この女性も、我々の来訪をとても楽しみにして下さっています。炊き出しではなく、仮設の人たちとともに作る郷土料理を囲み、安心できる空間と、ひと時を演出することを目指しています。(心理士・T)

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3月6日(火)  10:00~13:00 河南・S仮設団地にて活動

RFJチーム編成
  心理士② 整体師① ケアワーカー④

提供したサービス
  こころのケア(Psycho Education) 整体 リラクゼーション 音楽映像療法

参加人数  3名

「もとは大街道地区に住んでいた。仮設住宅に入ったとき、とんでもない田舎に来てしまった、と思った。家族や身内がみな、バラバラの仮設住宅に住んでいる。同じ場所にしてくれるような配慮は、ないのだろうか?」(70代男性)
参加人数が少なかった関係で、整体師さんが時間をかけて身体的なサポートをしてくれたため、参加者には非常に喜んでもらえたことが印象的でした。(ケアワーカー・G)

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初めて訪問した仮設団地であり、参加者も少なかったため、活動状況の写真撮影は控えました。


3月6日(火)  14:30~17:00 コミュニティ・カフェ「なかやし喫茶」にて活動

RFJチーム編成
  心理士② 整体師① ケアワーカー⑥ ボランティア②

提供したサービス
  こころのケア(Psycho Education) 整体 リラクゼーション プレイ・セラピー
  (対象は子どもたち、粘土による遊び・表現) 軽食の提供(水餃子 80食)

子供たちには粘土遊びが大好評でした。昨年より関わっていたRちゃんが引越した後に久しぶりにコミュニティカフェに遊びに来ていました。昨年の震災直後は、ショックのために発語が少なかったレイナちゃんが、明るくしゃべっている姿が非常に印象的でした。軽食提供サービスに通ってくれている方々も、リピーターさんがほとんどで、子どもを連れて来ているお母さんが多く、年が明けてからのRFJ訪問開始を喜んで下さっていました。
(ケアワーカー・G)

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  1. 2012/03/05(月) 13:44:46|
  2. 活動報告
  3. | トラックバック:0

◎2月20日~21日、26日

2月20日(月) 10:00~13:00  河北・O団地にて活動

RFJチーム編成
  心理士① 整体師① アートセラピスト① ケアワーカー③ ボランティア③

提供したサービス
  こころのケア(Psycho Education) 整体 リラクゼーション 音楽・映像療法
  郷土料理の提供 (どんこ汁 50食)

参加人数 20名

「どんこ汁がおいしかったよ。目の前の海で、いくらでも捕れていたどんこが、今はまったく食べられなくなってしまったから、懐かしくて、嬉しくて、涙が出ちゃったよ」(80代 女性)
「おいしい物を、みんなで食べるのは、楽しいね。仮設で、一人きりで食べるご飯は、義務で食べているみたいで、ぜんぜん美味しくないから、食欲もなくなってしまう。懐かしい食べ物をみんなで食べると、いつもより話が弾みます」(70代 男性)

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2月20日(月) 14:30~17:30  河北・S団地にて活動

RFJチーム編成
  心理士① 整体師① アートセラピスト① ケアワーカー③  ボランティア③

提供したサービス
  こころのケア(Psycho Education) 整体 リラクゼーション 音楽・映像療法
  郷土料理の提供 (どんこ汁 50食)

参加人数 20名

「温まるね…。今年は寒いからね。どんこはね、肝がおいしいんだよ。戦争のころは、毎日のように、どんこばっかりで、どんこなんか見たくもないと駄々をこねたこともあったけどね(笑)こうやって震災を生き延びて、みんなでどんこ汁を食べていると、子どものころの思い出がよみがえって来るね」(80代 男性)

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2月21日(火) 10:00~13:00  コミュニティ・カフェ「HANA荘」にて活動

RFJチーム編成
  心理士① 整体師① アートセラピスト① ケアワーカー③ ボランティア③

提供したサービス
  アート・セラピー こころのケア(Psycho Education) 整体 リラクゼーション 
  保育 軽食の提供(クリームシチュー 120食)

参加人数  アート・セラピーの参加者はありませんでした。インフルエンザの流行の
ため、お母さん方が、子どもの看病で来られないとのことでした。
 クリームシチューは120人分が完売でした。「子どもが風邪気味なので、
温かいシチューは大助かりです」というお母さま方の評判を頂きました。

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2月21日(火) 14:30~17:30 コミュニティ・カフェ「なかやし喫茶」にて活動

RFJチーム編成
  心理士① 整体師① アートセラピスト① ケアワーカー③ ボランティア③

提供したサービス
  アート・セラピー こころのケア(Psycho Education) 整体 リラクゼーション 
  軽食の提供(クリームシチュー 80食)

参加人数  アートセラピー参加者 12名  クリームシチュー80食は完売でした

アート・セラピーのテーマは「イチゴの味を描く」という抽象画でした。一人ひとりが、独創的な表現で、作品を仕上げて下さいました。

「毎回、とても楽しみにしています。イチゴを、見たままに描くのでは、みんな同じような絵になるだろうけれど、味を描くっていうのは面白いね。同じイチゴなのに、こんなに、それぞれのイメージが違うんだね。また一枚、飾れる絵が増えると思うと、楽しいね」
(80代 男性)

この日は、JEN代表の木山さんが訪問され、なんと我々のアートワークに参加して下さいました!

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2月26日(日)  10:00~13:00 コミュニティ・カフェ「HANA荘」にて活動

ボランティア団体「One Step」さんと、子どもたち向けのお菓子イベント「お菓子なタワー」を実施しました。子どもたち20人以上の参加で、大変な盛り上がりでした。
RFJは、特製ポークカレー200食を提供させて頂き、「One Step」さんのイベントに集まった子どもたちの中にPTSD症状を見せている子がいないかウオッチしました。

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<2月20日、21日、26日の活動を振り返って>
 河北S団地、O団地での「どんこ汁」の提供が大好評でした。集会室に集まる人の数も倍増し、お年寄りたちの会話が弾み、とても和やかで安心感のある雰囲気を作り出すことができたように思います。
 また、鹿妻地区「HANA荘」での子どもたちに提供した「お菓子を使った表現ワーク」には、大きな可能性を感じました。お菓子をただ「配る」のではなく、自由に何かを表現させるというプレイ・セラピーに、子どもたちは夢中になっていました。地域の町内会長からも「これは是非、続けてやって欲しい。今回は初回なので、比較的元気な子どもたちが参加していたが、続けて開催すれば口コミで広がり、元気がなくて家を出たがらない子どもたちも、参加するようになるでしょう」という感想を頂きました。(心理士 T)

  1. 2012/02/20(月) 13:41:47|
  2. 活動報告
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